健康な爪のために

美しいネイルアートの土台となるのは、健康な自爪です。どんなに素敵なデザインも、爪自体が弱っていたり傷んでいたりしては長持ちしません。自宅でできるネイルケアの方法を知っておくことで、サロンに行かない期間も美しい指先を保つことができます。
爪のケアは特別なことではありません。毎日のちょっとした心がけと、週に一度の集中ケアを組み合わせることで、見違えるほど美しい爪を手に入れることができます。
爪の構造を知ろう
効果的なケアのためには、まず爪の構造を理解することが重要です。爪は「ケラチン」というタンパク質でできており、3層構造になっています。一番上がトッププレート、中間がミドルプレート、一番下がアンダープレートです。爪が割れやすい、二枚爪になるという方は、この層が分離している状態です。
爪の根元にある「爪母(マトリクス)」が新しい爪を作り出す工場のような役割を果たしています。爪母を傷つけたり圧迫したりすると、爪の成長に影響が出ることがあります。爪の成長速度は一般的に1日約0.1mm、1ヶ月で約3mmと言われています。
デイリーケアの方法

毎日のケアは、手間をかけすぎず継続できることが最も重要です。特に保湿は最も基本的かつ効果的なケアで、これだけでも爪の状態が大きく改善されることがあります。
保湿の重要性
爪も肌と同様に乾燥します。むしろ爪は皮脂腺を持たないため、自力で潤いを保つことができず、外部からの保湿が不可欠です。乾燥した爪は割れやすく、ささくれもできやすくなります。ハンドクリームを塗る際は、爪と爪周りにもしっかり塗り込むことを意識しましょう。
特に効果的なのがネイルオイルです。ホホバオイルやアルガンオイルなどの天然オイルは浸透性が高く、爪に柔軟性を与えます。就寝前のオイルケアを習慣にすると、数週間で爪の状態の変化を実感できるはずです。
キューティクルケア
キューティクル(甘皮)は爪の根元を保護する重要な組織ですが、伸びすぎると見た目が悪くなり、爪の成長を妨げることもあります。入浴後のキューティクルが柔らかくなっている時に、プッシャーで優しく押し上げるのが基本のケアです。絶対にキューティクルを引っ張ったり、無理にカットしたりしないでください。
キューティクルケアの前には必ずキューティクルリムーバーを使いましょう。無理な力をかけずに、優しく押し上げることがポイントです。
ウィークリーケア

週に一度は少し時間をかけて、集中的なネイルケアを行いましょう。デイリーケアでは手が回らない細部のメンテナンスを行うことで、より美しく健康な爪を維持できます。
ファイリングのコツ
爪の形を整えるファイリングは、正しい方法で行うことが重要です。爪切りの使用はできるだけ避け、ネイルファイル(爪やすり)を使用しましょう。爪切りは切断時の衝撃で爪の層が分離し、二枚爪の原因になることがあります。ファイルは180〜240グリットのものが自爪用として適しています。
ファイリングの際は、一方向にのみ動かすのが鉄則です。左右に往復させると爪の繊維が乱れ、割れやすくなります。また、爪が濡れている状態でのファイリングは避けるべきです。必ず乾いた状態で行いましょう。
バッフィング
バッフィングとは、専用のバッファーを使って爪の表面を整える作業です。爪の表面の凹凸を滑らかにし、自然なツヤを出す効果があります。ただし、やりすぎは禁物です。月に1〜2回程度を目安にしましょう。
NGケアに注意

良かれと思ってやっているケアが、実は爪を傷めている場合があります。以下のNGケアに心当たりがある方は、今すぐ見直しましょう。
- 爪切りでパチパチ切る:衝撃で爪が割れる原因になります。ファイルで少しずつ整えましょう。
- 甘皮を無理に剥がす:感染症のリスクがあります。必ず柔らかくしてから優しく処理しましょう。
- バッフィングのやりすぎ:爪が薄くなり、かえって脆くなります。月1〜2回に留めましょう。
- 除光液の使いすぎ:アセトンは爪を極度に乾燥させます。使用後は必ず保湿を行いましょう。
- 爪を使って物を開ける:爪に大きな負荷がかかり、折れや欠けの原因になります。
ネイルケアは「やりすぎない」ことも大切です。爪にも休息期間を与え、過度な負担をかけないようにしましょう。
